ずっと造ることをしてきました。ずっと考えてきました。

 

たわいもない物。くだらないこと。たくさん。

 

それはどちらも 感じること からはじまっています。

 

春は梅の香り。若葉の初々しい緑、すべらかな肌触り。

 

夏の陽射しと深い影。夕暮れのヒグラシの声。せせらぎに輝く紅葉。山が織る彩り。

 

澄んだ空気、遠くの蒼い山、青い田んぼ、真っ直ぐに白く光る、線路。

 

それらを冴え冴えと照らす、冬の満月・・・。

 

わたしたち日本人は、計算や理性を司る左脳で虫の音を聴くそうです。

 

言葉を言霊と表現する文化。ならば「絵霊」「画魂」ともいえる作品ができないだろうか？

 

わたしが日本人だからできること、もっと左脳を鍛えよう、左脳で感じよう、

 

古くて、新しい、忘れた記憶を呼び覚ますような、そんな作品づくりに挑戦中です。